Okta との SCIM 連携の設定方法について説明します。
SCIM でサポートされる機能
本連携は SCIM 2.0 に準拠し、以下の機能をサポートします。
- ユーザーの作成(Push New Users)— Okta でアプリに割り当てたユーザーが本サービスに作成されます。
- プロフィール更新(Push Profile Updates)— Okta 上の属性変更が本サービスに同期されます。
- ユーザーの無効化・再有効化(Deactivate / Reactivate Users)— 割り当て解除・無効化で本サービス側も無効化され、再割り当てで再有効化されます。
- グループの同期(Group Push)— Okta グループの作成・名前変更・メンバー変更・削除が同期されます。
同期対象の属性: userName、name.givenName / name.familyName、emails、active
(Enterprise User Extension の属性にも対応)
※パスワード同期(Sync Password)には対応していません。
事前に必要なもの
- ロリポップ!固定IPアクセスの契約
- Okta 管理者アカウント
注意事項
⚠️ SCIM連携は1ご契約者(顧客)につき1つの認証サービス(IdP)のみ設定できます。
すでに別の認証サービス(EntraID等)と連携中の場合は、既存連携解除が必要です。- SCIM 連携を解除する前に、連携ユーザーに割り当てている接続先 IP / ライセンスを管理画面で解除してください。 ライセンス割り当てが残っている場合、連携解除はできません。
- SCIM 連携を解除すると、本サービス側の連携ユーザー・グループは削除されます。接続先 IP / ライセンス枠自体は削除されませんが、再連携後は Okta の Assignments でユーザーを再同期し、Group Push を再設定したうえで、管理画面で接続先 IP / ライセンスを再度割り当ててください。
- 本マニュアルの Okta 画面名は 2026年6月時点の表示に基づいています。Okta 側の詳細な操作方法や最新の画面構成は、各手順に記載の Okta 公式ドキュメントを参照してください。
全体の流れ
- 管理画面で SCIM トークンを発行します。
- Okta 側で SCIM アプリを作成し、Base URL とトークンを設定します。
- Okta 側でユーザーを割り当て、必要に応じて Group Push を設定します。
- 管理画面と Okta 側で同期結果を確認します。
1. 管理画面で SCIM トークンを発行する
⚠️ 発行前の確認: SCIM連携は1つのアカウントにつき1つのIDaaSのみ設定できます。
別のIDaaSと連携中の場合は、先に連携ユーザー画面で既存の連携を解除してください。- 当サービスの管理画面にログインします。
- メニューから「連携ユーザー」(
/console/scim/users)を開きます。未連携の場合、プロバイダー選択画面が表示されます。 - 「Okta」を選択します。
- トークン発行フォームが開きます。名称(自動入力:
Okta SCIMキー。変更可)と IdP が「Okta」になっていることを確認し、「トークン生成」をクリックします。- 「認証とプロビジョン」(
/console/auth)の「トークンを生成」ボタンからも発行できます。その場合は IdP のプルダウンで「Okta」を選択し、名称を入力してください。
- 「認証とプロビジョン」(
- 表示されたトークンを、コピーアイコンでコピーします。
- SCIM トークンは発行直後に 1 回だけ表示されます。このページを離れるとトークンは再表示されません。
- トークンはパスワードと同等に扱い、秘密情報管理ツールで保管してください。
- 「連携ユーザーへ」をクリックすると、連携ユーザー一覧(
/console/scim/users)に移動します。
2. Okta に SCIM アプリを追加する
※ Okta 側の詳細な操作手順(アプリ追加〜API Integration)は、Okta 公式ガイド プライベート SCIM 連携の追加(Okta Developer・英語) も参照してください(手順 3 も含む)。
- Okta Admin Console にログインします。
- Applications > Applications を開きます。
- 「Browse App Catalog」をクリックします。
- 「Lolipop! Static IP Access」を検索して追加します。
- Application label を入力します(例:
ロリポップ!固定IPアクセス)。 -
Sign-On Options は既定値のまま変更不要です。本連携ではプロビジョニング(SCIM)のみを利用し、シングルサインオン(SSO)は使用しません。
- 任意: エンドユーザーの Okta ダッシュボードにこのアプリを表示したくない場合は、「Do not display application icon to users」にチェックを入れます(アプリのタイルをクリックしてもログインはできないため)。
- 「Done」でアプリ作成を完了します。
3. API Integration を設定する
- 作成した Okta アプリの「Provisioning」タブを開きます。
- 「Configure API Integration」をクリックします。
- 「Enable API Integration」にチェックを入れます。
-
OAuth Bearer Token 欄に、手順 1 で発行した SCIM トークンを貼り付けます。
-
Bearerという接頭辞は入力しません(トークン文字列のみ)。
-
- 「Test API Credentials」をクリックし、成功メッセージを確認します。
- 「Save」をクリックします。
※ トークンを削除すると Okta からの同期は停止します。再連携する場合は新しいトークンを発行し、この Provisioning > Integration > Edit から OAuth Bearer Token を更新してください(Okta アプリの再作成は不要です)。
4. To App のプロビジョニングを有効にする
※ プロビジョニング設定の詳細は、Okta 公式ヘルプ アプリ統合のプロビジョニングを構成する(Okta Help Center) も参照してください。
- Provisioning > To App を開き、「Edit」をクリックします。
- 以下の 3 つを Enable にして「Save」します。
- Create Users
- Update User Attributes
- Deactivate Users
- Attribute Mappings に以下が含まれていることを確認します。
userNameactive-
name.givenName/name.familyName emails
※ Okta でユーザーを deprovision(無効化)すると、本サービス側でも該当ユーザーが無効になり、割り当て済みライセンスは停止し、設定ファイルのダウンロードもできなくなります。Okta で再有効化すると、停止中のライセンスは再度有効化されます。
5. ユーザーを割り当てる
- Okta アプリの「Assignments」タブを開きます。
- 「Assign」からユーザー、またはユーザーを含む Okta グループを割り当てます。
- ここでのグループ割り当ては、所属ユーザーをまとめてプロビジョニングするためのものです。Okta のグループ自体を同期する場合は、手順 6(Group Push)もあわせて設定してください。
- Group Push を利用する場合、アプリ割り当て用のグループと Group Push 用のグループは別々に用意してください。同じ Okta グループを両方に使うことはできません。
- 管理画面の「連携ユーザー」(
/console/scim/users)を開き、Okta から同期されたユーザーが表示されることを確認します。- 表示されない場合は、Okta 側で対象ユーザーの Assignment 状態と System Log を確認してください。本サービス側には、Okta から SCIM リクエストが届いたタイミングで反映されます。
- 必要に応じて、連携ユーザーに接続先 IP / ライセンスを割り当てます。
※ 本サービス側でメールアドレス指定など手動で割り当て済みの利用者と、Okta から同期された連携ユーザーは自動で統合されません。同じメールアドレスの利用者を Okta 管理に切り替える場合は、手動の割り当てを解除してから、連携ユーザーに接続先 IP / ライセンスを割り当ててください。
6. Group Push でグループを同期する(任意)
Okta のグループを本サービスに同期すると、連携ユーザー画面の「グループ」欄に所属グループが表示され、グループ名での検索ができるようになります。
※ Group Push の詳細は、Okta 公式ヘルプ グループプッシュを管理する(Okta Help Center) も参照してください。
※ Group Push の対象ユーザーは、先に手順 5 でこのアプリに割り当てられ、ユーザーとしてプロビジョニングされている必要があります。未割り当てのユーザーは Group Push だけでは作成されません。
- Okta アプリの「Push Groups」タブを開きます。
- 「Push Groups」>「Find groups by name」で対象グループを検索・選択し、「Save」をクリックします。
- Push Status が Active になることを確認します。
- 連携ユーザー画面(
/console/scim/users)で、対象ユーザーのグループ欄にグループ名が表示されることを確認します。
※ Group Push はグループ情報の同期のみを行います。 ユーザー自体のプロビジョニングは手順 5(Assignments)で別途行ってください。
7. 動作確認チェックリスト
Okta 側の操作後、本サービス側には Okta から SCIM リクエストが届いたタイミングで反映されます。反映されない場合は、Okta の System Log や Push Status を確認してください。
- Okta の Test API Credentials が成功する
- Okta でユーザーを Assign すると連携ユーザーに表示される
- 複数ユーザーを Assign した場合、全員が連携ユーザーに表示される
- Okta でユーザー属性を変更すると表示が更新される
- Okta でユーザーを無効化すると無効状態になり、ライセンス利用・設定ファイルダウンロードが停止する
- Okta で再有効化すると利用可能状態に戻り、設定ファイルを再度ダウンロードできる
- (Group Push 利用時)Push したグループが連携ユーザーのグループ欄に表示される
- (Group Push 利用時)Okta でグループ名を変更すると表示が更新される
8. トラブルシューティング
| 症状 | 確認すること | 対処 |
|---|---|---|
| Test API Credentials が失敗する | Base URL が https://vpn.lolipop.jp/scim/v2 か、トークンが正しいか、トークンが削除されていないか |
Base URL とトークンを再入力します。トークンを紛失・削除した場合は、新しいトークンを発行して Okta 側の OAuth Bearer Token を更新してください。 |
| 401 が返る | トークンのコピー漏れ、古いトークンの使用、Bearer 接頭辞の誤入力 |
OAuth Bearer Token 欄にはトークン文字列のみを入力します。Bearer は付けず、最新のトークンを貼り付けてください。 |
| ユーザーが作成されない | To App の Create Users が有効か、対象ユーザーがアプリに Assign されているか | Create Users を有効にし、対象ユーザーを Assign し直します。反映されない場合は Okta の System Log で SCIM リクエストの送信状況を確認してください。 |
| 属性更新が反映されない | Update User Attributes が有効か、Attribute Mappings が正しいか | Update User Attributes を有効にし、userName、active、name.givenName / name.familyName、emails が送信される設定になっているか確認してください。 |
| 無効化後も利用できる | Deactivate Users が有効か、連携ユーザー画面でユーザーが無効表示になっているか | Deactivate Users を有効にし、Okta から対象ユーザーを再同期します。連携ユーザー画面で無効表示になれば、割り当て済みライセンスも停止されます。 |
| 連携解除に失敗する | 連携ユーザーに接続先 IP / ライセンスが割り当てられていないか | 管理画面で対象ユーザーの接続先 IP / ライセンスを解除してから、SCIM 連携を解除してください。 |
| 別の IdP と連携中でトークンを発行できない | 既存の SCIM 連携が残っていないか | 連携ユーザー画面で既存の SCIM 連携を解除してから、Okta 用のトークンを発行してください。 |
| 手動で割り当てた利用者と Okta ユーザーが重複して見える | 同じメールアドレスの手動割り当てが残っていないか | 手動割り当てと Okta から同期された連携ユーザーは自動で統合されません。Okta 管理に切り替える場合は、手動割り当てを解除してから連携ユーザーに割り当ててください。 |
| Group Push が反映されない | Push Groups で対象グループの Push Status が Active か、対象ユーザーがアプリに Assign されているか | Push Status を Active にし、対象ユーザーがアプリに Assign されていることを確認します。ユーザー自体の作成は Assignments 側で行います。 |
| 連携ユーザー画面のヘッダーが Okta 以外の IdP 名で表示される | トークン発行時に選択した IdP | 「Okta」を選択して発行したトークンを Okta に設定してください。別の IdP で発行したトークンを使っている場合は、既存連携を解除して Okta 用に再発行してください。 |